製品・工法

下水道製品

スレンダハイブリッドホール

下水道用鉄筋コンクリート製複合マンホール((社)日本下水道協会Ⅱ類登録資器材)

環境に配慮した特徴

時代の要請に応える新しい技術

マンホール内面をすべて樹脂化した構造
樹脂とコンクリートを一体化した新しい構造です。インバート部を含め、マンホール内面を全て樹脂化し、長寿命かつ高性能な製品とすることにより、小型マンホールの革新をはかりました。

確実な止水性
躯体の接合部を、ゴムパッキンとボルトで緊結することにより、確実に止水します。
機械的に接合するため、施工のばらつきによる性能低下もありません。

高い施工性
接合剤等は使用しないので、天候に左右されずに施工ができます。

信頼の継ぎ手部
本管接合部は、スペーサージョイントNⅡsキラト(株式会社サンリツ製)を使用することにより、レベル2地震動に対応し、高い止水性能を持っています。
90°アタッチメントを使用することにより、流入角度90°にも取り付けることができます。
工場での取付出荷のため、現場取付の手間もありません。

環境に配慮
樹脂部にはリサイクルの容易なPP材を使用しています。

製品の形状・寸法

コンクリート(内面樹脂)部

調整リング
調整リング 形状
調整リング 寸法図

H寸法/重量
H:100mm/26kg
H:150mm/37kg

斜壁
斜壁 形状
斜壁 寸法図

H寸法/重量
H:150mm/31kg
H:200mm/40kg

直壁
直壁 形状
直壁 寸法図

H寸法/重量
H:195mm/36kg
H:295mm/53kg
H:395mm/69kg
H:595mm/105kg
H:895mm/159kg

管取付壁
管取付壁 形状
管取付壁 寸法図

H寸法/重量
H:425mm/85kg
H:625mm/119kg
H:825mm/159kg

底版
底版 形状
底版 寸法図

重量76kg

緊結用腕部
・ゴムパッキン
・締付ナット
・ゴムワッシャー
・緊結用ボルト
調整リング部
・締付ナット
・スプリングワッシャー
・調整ボルト
可とう継手部(スペーサージョイントキラト)
製品一覧(単位mm)
管種 適応削孔径
塩ビ管 VU-100 155
VU-150 206
VU-200 252
ハイセラミック管 HC-150 252
HC-200 273
リブ管 PRP-150 252
PRP-200 273

性能評価

マンホールの強度

軸方向耐圧試験

側方曲げ強さ試験

試験項目 規格値 試験結果
軸方向耐圧試験 135kN ひび割れなし
側方曲げ強さ試験
(コンクリート部ひび割れ荷重)
- 68.6kN/m
接合部の水密性

外水圧試験

試験項目 圧力値 保持時間 試験結果
外・内水圧試験 0.05MPa 3分間 漏水なし
可とう継手部の耐震性・止水性

外水圧試験

項目 本管位置 試験値 保持時間 試験結果
レベル2
地震動試験
本管前方60mm
本管扁平5%
屈曲角度1°
0.05MPa 3分間 漏水なし
可とう性試験 屈曲角度5°
本管扁平5%
リブ管の場合本管扁平4%
0.05MPa 3分間 漏水なし
内面樹脂部の対薬品性

耐薬品性試験(60±2℃×5時間)

質量変化度(mg/cm2 規格値
イオン交換水 +0.06 ±0.20mg/cm2以内
10%塩化ナトリウム水溶液 +0.05
30%硫酸 +0.02
40%水酸化ナトリウム水溶液 −0.02
90°アタッチメント

スレンダハイブリッドホールで
流入-流出90°を実現します。

小型マンホールでも、流入90°に対応させたい! スレンダハイブリッドホールに、可とう継手取付け角90°を実現させる、アタッチメントです。

インバート・可とう継ぎ手部断面図

施工要領

◎実際の施工に当たっては、「施工マニュアル」をよく読んで行ってください。

  1. 基礎工
  2. 底版設置
  3. 管取付壁設置


    ①管取付壁を押しながら、本管を可とう継手(スペーサージョイントキラト)に挿入してください。
    *手押しでやりにくい場合は、底版溝にバール等を差し込み送り込ませるようにします。


    ②可とう継手と本管とのすきまがないことを確認後、ステンレスバンドを十分に締め込みます。(5〜7N・m程度)

  4. 直壁・斜壁設置


    ①管取付壁の上面を清掃し、緊結用腕部に緊結用ボルトを取り付けて、ゴムパッキンをセットします。


    ②直壁・斜壁を緊結用ボルトに通るようにして設置します。この時、ガイド目印(▲▼)が上下合う様にしてください。


    ③締付けナットを締め込みます。この時、ゴムワッシャーのゴム部がワッシャー部と同じ径にふくらむまで締め込みます。

  5. 調整リング設置


    ①斜壁に調整ボルトを取り付けて、調整リングをセットします。
    調整リング下部にゴムリングをセットするため、充填材等の必要はありません。
    ②スプリングワッシャーが平らになるまで締め込みます。

  6. 鉄蓋設置